行ってきました、ミュージカル「エア・ギア」。
アニメ原作のミュージカルが最近は増えているようですが、私はこれが初体験。とか言いながら、今回「アニメが原作」という部分は全く関係ない感想(というか覚え書き)です。

以下ネタバレ含みますので、未観劇の方は注意。


これはなんだ、と。ミュージカルだと主催者側が言えばそうなのかもしれない。
驚くべきパフォーマンスでした。ミュージカルの三要素は歌・芝居・ダンス(ダンスが入らない作品もありますけれどね)。でも、この舞台は全く違う要素を取り入れてきました。それはインラインスケート。それも、ただの小道具ではない。むしろそれがメイン。インラインスケートがなければ、この舞台が成立しないんですもの。出演者が客席の合間に設けられた滑走路を走り抜けるなんて、見たことなかった。斬新なアイディアですよね。

原作を読んだことがないので原作ファンの方とは違う感じ方かもしれません。
ストーリー自体は「ああ、良くあるね」みたいな・・・展開が見え見えというか・・・みたいな感じでしたが、わかりやすさの点ではピカイチでした。(誉めてるのか貶してるのか) チーム小烏丸とチームバッカス。二つのチームが相反するものを持っている、非常に分かりやすい対立構造もその一つ。余計なことを考えなくてすんだので、今の精神状態(日々雑多なものに追われている)にはぴったりでした。だってよう、台詞がこっ恥ずかしくなるぐらいクサイんだもん!(笑) ミュージカルは概してそういう傾向にあるかとは思いますが、彼らの織りなす青春物語はちょっとお尻の辺りがムズムズしてきてしまうような感じでございました。なんか、子供を見守るお母さん的な笑みを浮かべて観劇してしまいましたよ・・・・

そういう観点から言って、私にとって見どころはやはり彼らのパフォーマンスでしたね。本当に凄いとしか言いようがない。初心者ばかりだったそうですが、短期間でここまで滑れるようになるなんて、プロの心意気は半端じゃないと思いました。客席の間を切るように走る、急傾斜の坂を手を付かずいとも軽々と登り切ってしまうキャストたち。素直に凄いと思った。
特に目を引いたのは、座長である鎌苅健太くんのスケーティングでした。とても安定していた。私は彼が一番気になっていたので贔屓目入らないとは言えませんが、その滑りに座長である覚悟が滲み出ていたような気がしてなりませんでした。思わず終演後に生写真買っちゃったよ・・・・(笑)

チーム小烏丸。
鎌苅くんはイッキの純粋さ、真っ直ぐさをよく表現していたと思います。ラストソングの晴れ晴れとした笑顔がとても印象的でした。彼を生で見るのは初めてでしたが、キラキラしてました。(笑) ソロも必然的に多かったのですが、伸びのある声の持ち主なんですね。耳をひいたのは、カズ役のKENNくん。良い歌声!歌が少なかったのがもったいない!もっと聞いてみたかったなぁというのが正直なところ。そして勝矢さんはACT LEAGUEでのパフォーマンスを思い出させる何かを持ってましたね。

チームバッカス。
このチームの色づけ方が非常に上手いと思ったのは私だけではないはず。役名はかの有名なシェイクスピア作品の登場人物の名前で、それぞれの性格づけも微妙にリンクしていて面白い。宮下雄也くん(余談ですが、彼と生年月日がまるっきり一緒なんですよ!そんなこと初めてでちょっと嬉しい)の演じるパックなんて、まさにそれ。上手いなぁと感心することしきりでした。役名と役者が一致しないってよくあるんですが(特に出演者が多い舞台の場合)、それがまったくなかった。そして、キャラが濃すぎるチームバッカスの面々。ある意味、主役であるはずのチーム小烏丸を食い気味だったんじゃないかな。(汗) 面白すぎてどうしよう、という感じでした。

スケーティングだけでなく、殴り合いのシーンも非常に多く、体力的には相当キツイかと。それでも、最後まで迸るエネルギーみたいなものがビンビン伝わってきました。全てのキャストがガッツに溢れていた。

楽しい作品でした!キャストの皆様が、怪我することなく千秋楽まで走り抜けられるよう、祈っています。

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