9月13日、実家から東京へ戻ってきたその日に「やっぱり行こう」と思いたち、グローブ座へ。
見てきました、二年ぶりの「The Last Five Years」。
以下ネタバレ含みます。
私がグローブ座に足を踏み入れるのは三度目、ここで演劇を見るのは二度目です。当日券で買った席は前から四列目の舞台上手側。そして女性客が大半を占める観客席の中でも珍しく両隣が男性でした。・・・しかしまあ、本当に女の人ばかりでしたね。びっくりしちゃった、なんか。(そういう私も女ですけど)
この作品を見るのは三回目。初演時に見て楽曲が大好きになってCDを買い、今でも延々聞いています。
今回、お二人の作る世界が私が原曲CDを聞いてイメージする世界観に近かったのが印象的でした。あくまでも個人の感覚で、何も客観的にお話しできないんですけど、見終えた後の感想は「原作との距離が近くなったんじゃないか」ということだったので。
おそらく、初演を見ている方はなんらかの形で比較という視点でこの作品を捉えているかと思います。私自身もそうだろうな。とりあえず、キャサリンのイメージが全く違う。前回はキュートで何も知らない純真無垢なイメージだったのですが、今回は強さや社会との繋がりで葛藤する部分がより全面に出ていた印象でした。同じ歌で同じ歌詞なのに、こうも受ける印象が変わるんですね。それは衣装だったり役者さんの表現方法だったり、様々な要因があると思うのですけれど。
キャサリン役の井手麻理子さん、実に「力強い」歌い手でした。喜びや嬉しさという感情よりも、やるせなさや切なさといった負の感情表現に目を引かれました。「See I’m Smiling」とか、その極み。嬉しさから、怒りに変わるその様子に、一瞬身の毛がよだつかと思いました。凄かった、本当に。
ジェイミーは少し落ち着いた印象だったかも。私がもう三度目でかつ楽曲を聞き込んでいるせいもあるかと思いますが、伝わってくる感情がより細やかな印象でした。それにしても、相変わらず格好良かったですね、山本さんは。やっぱり舞台の人なんでしょうね。空気を自分のものにする力を持っている。
改めて思ったのは、ジェイミーは最後の最後まで手を差し伸べ続けているのに、キャサリンがその手をとろうとさえしなかったのはなんて哀しいことなんだろう、ということでした。初演の時は頭が結構パニックで(時間軸が一本ではないので、頭を使ってしまうんですよね)すっかり見落としていた気がします。ジェイミーはいつでもキャサリンを見ていた。最後の最後まで、愛していた。キャサリンは、その手が伸ばされていることに気づかなかったんでしょうね。一度閉ざされた心を開くことは本当に難しい。
私がこのL5Yで一番好きな曲は「If I didn’t Believe in You」かもしれません。破局に向かう二人の関係を最も如実に表しているような気がします。山本さんはこの曲を語りかけるように歌ってくれるのですが、その表現の仕方も本当に素敵でした。
初めて見た時のような衝撃的な感動ではなく、後から何回も噛み締めてじっくり味わいたい感動が今回のL5Yにはありました。
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