(日付詐称でお送りしております)
これで私の大学四年間が幕を閉じたことになります。
大学受験当時、私の第一志望は法学部でした。当時は一浪する覚悟もあり、自分が行ってもいいと思える大学しか受験しませんでした。法学部志望だった私の志望校の中で、国際性に重点を置いたこの学部のみが異色な存在でした。新規学部だったため、不明瞭な要素も非常に多かった。それでも、私はここに入学することを「選んだ」のでした。
結果論にはなってしまいますが、あの時の選択に全く悔いはありません。
本当に充実した四年間だった。
だからこそ、こんなにも時間が過ぎるのが早かったのだろうと思います。
一年生。海外経験ほぼゼロだった私は、最初はついていくだけでいっぱいいっぱいでした。しかし、講義もレポートも英語という環境に慣れたのはいつの頃だったか。気がついたらそれが当たり前になっていました。定期的に襲いかかるプレゼンにさんざん苦しめられてPC室で日付が変わってしまったのも今となっては笑い話です。(笑) 英語にコンプレックスがあった私が成績優秀者になれたことは、ある種の自信を与えてくれました。後期には留学先が決定。派遣先はロンドン。第一志望校でした。ヨーロッパに行きたいという私の望みは叶いましたが、そこにあったのは不安と期待の両方。
二年前期は留学の準備期間という意味合いが強かったですね。留学に備えて難しい授業を意識的に選択していました。特に演習。最後の発表で誉めてもらえたことが本当に嬉しかったのを覚えています。
二年生の後期から、ロンドンへ留学。私の世界を一気に広げてくれた経験でした。学生の自主性を尊重するイギリスの学問の風潮は、私自身にあっていたのだと思います。あの時の学びはとても楽しかったような気がします。課題の量も質も求められる物は多かったけれど、それでも、心から嫌になってしまうことはなかった。ヨーロッパ中を渡り歩いたのもいい経験でした。行動力も大胆さも身につけることが出来た。そして、異なる文化・異なる言語の中で生まれた「私は日本人なんだ」という意識。世界の中の日本を強烈に意識するようになったのもこの時でした。ヨーロッパと一口に言っても、言語も歴史も文化も発展の度合いもそれぞれの国で全く違います。だからこそ、それぞれの国にかけがえのない魅力がある。それがヨーロッパという場所の面白さ。私はヨーロッパが大好きですし、日本とは違った意味でまた愛しい場所でもあります。
三年生の後期から再び日本へ。サークルに就活にと、帰ってきてからはあっという間に時間が過ぎていきました。また、留学アドバイザーの仕事を始めたのですが、これは本当に良かった。何もしなかったら出会えなかっただろう人にたくさん出会え、また自分の留学経験を客観的に振り返ることの出来る場でした。ここで出会った人たちとは、末永く付き合いたいと思うほど魅力的な人ばかりで、人との出会いの大切さを改めて感じました。
四年の前期に就職先が決定。悩みに悩んで体重も落ちましたが、親の言葉に何度も救われながら乗り越えた就活でした。人生初の挫折を味わったのもこの時。結果からいえば挫折というにはまだまだ甘いかもしれませんが、それでも苦しかった。就活終了後は比較的余裕があったかと思います。夏休みに一人旅をしたのもその一例。何か大きいことをしたいと思って実行に移せる余裕があったのは、この時が初めてぐらいかも。四年間、常に何かに追われ続けていた気がします。やらなければならないことがあまりにも多くて、立ち止まる時間なんてそうそうなかった。
そしてついに、卒業式を迎えました。2008年3月25日。この環境で大学四年間を過ごせたことを本当に幸せに思います。この大学、この学部で学んだということ。それは私のこれからの人生に少なからず影響をもたらすでしょう。
ただ、四年前に上京した際には「いつかはまた帰るのだろう」と思っていたような気がします。だから、東京での一人暮らしもロンドンでの一人暮らしもなんとかこなせてきたのかもしれないと思う部分があります。卒業式当日、両親と別れるその直前まで、そういう想いはずっと消えなかった。しかし、私の「選んだ」道はその思いと相反する物でした。これから私が踏み出す道に、タイムリミットがないことに愕然としました。有効期限のない新しい環境。それは、生きてきて初めてのものです。
私の最愛の人はいつまでたっても両親なのだと思います。私はあの人達の子どもで本当に良かった。自由に、やりたいようにさせてきてくれたことに、心からありがとうと伝えたい。
これからの人生、何があるか分かりません。
ある教授は”選ばなかった選択肢を想像しても体験できないのだから意味がない”と仰っていました。
ある社長は”Focus on your current responsibility”(あなたの今現在の責任に集中しなさい)と仰っていました。
当面は私もそのスタンスでやってみようと思っています。
自分が「選んだ」道を信じて。
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